2002年度顕彰企業のご紹介モノづくりブランドNAGOYA

「シリカの可能性を無限に引き出す」モノづくりへの挑戦

富士シリシア化学株式会社

身近に、しかも豊富に存在する安全な物質「シリカ」(SiO2)。
私たちは、まだシリカが資源として評価されていなかった時代から、一貫して合成多孔質シリカの可能性を追求してきました。

多様な分野で活躍しているシリカ

シリカといえば「シリカゲル」。よく食品のパックなどに入っている、あの乾燥剤である。大きな比表面積と細孔を有することから、高い吸湿性能を発揮し、食品や美術工芸品などの湿気による被害を防ぐ。

しかし、シリカの可能性はそれだけにとどまらない。一般には知られていないが、シリカは、塗料の艶消し剤、プラスチック(PP・PETなど)フィルムの粘着を防ぐブロッキング防止剤、紙などでインクの滲みを防ぎ発色を良くするインク受容性向上剤、食品添加物ろ過助剤、医薬・化粧品の添加剤、さらには医薬品の分離・精製に欠かせないクロマトグラフィー用充填剤など、実に幅広い分野で活躍している。

シリカにこだわり、未開発の分野に応用

シリカ技術の命は、その特異な物性にある。富士シリシア化学は、ナノサイズの細孔径、ミクロンサイズの粒子径、広大な比表面積などを均一に調整する技術では、業界ナンバーワンの圧倒的な実力を持つ。

富士シリシア化学の主力製品「SYLYSIA(サイリシア)」は、ミクロンサイズに均一に調整された、微粉末合成シリカ。その多孔性による比表面積は、スプーン一杯でなんとテニスコートの面積を超える。シリカのグレードごとに粒子径、比表面積、細孔容積を調整する技術は、他社の追随を許さない。

シリカの可能性は無限大だ。シリカの特性をさらに生かした空調用吸着ヒートポンプや稲用シリカゲル肥料の開発も進め、富士シリシア化学は、コア技術を生かしてさらにその活躍のフィールドを世界に広げている。

富士シリシア化学株式会社・製品

会社概要

社名
富士シリシア化学株式会社
本社所在地
〒487−0013 春日井市高蔵寺町2−1846
TEL:0568−51−2511
FAX:0568−51−8547
URL:http://www.fuji-silysia.co.jp
代表者
高橋 誠治(たかはし せいじ)代表取締役
創業
1965年
資本金
1億700万円
従業員数
268名
海外拠点
米国(ノースカロライナ州)、イタリア(ミラノ)、スイス(ローザンヌ)
事業内容
無機化学工業(各種多孔質シリカの生産)
オンリーワンナンバーワン技術、シェア(国内)
シリカ微粉末 塗料分野(65%、1位)、プラスチック分野(80%、1位)
クロマトシリカゲル(50%、1位)
ビール用タンパク吸着シリカゲル(40%、1位)
美術・工芸品用調湿 シリカゲル(80%、1位)
ISO
ISO9002認証取得(1998年)
ISO9001:2000年版認証取得(2004年9月更新)
ISO14001:2004年版認証取得(2005年12月更新)

※データ・内容は2007年5月現在のものです。