「さまざまな業界を支える“風の技術”」
フルタ電機株式会社
「ビッグカンパニーよりもスモールエンタープライズへ」。
私たちはあくまでもニッチなマーケットを重視し、そこでトップになることを目指します。
「さまざまな業界を支える“風の技術”」
フルタ電機株式会社
「ビッグカンパニーよりもスモールエンタープライズへ」。
私たちはあくまでもニッチなマーケットを重視し、そこでトップになることを目指します。
茶生産者の長年の悩みを解決した「防霜ファン」の発明
フルタ電機は、工業・農業用送排風機を中心とする風力機器のトップメーカー。
これまで蓄積されたノウハウと、たゆまぬ技術開発から生みだされる製品への各業界からの信頼は厚く、「ファンのフルタ」として、高いブランド力を保持している。
同社の製品の中で、代表的なものの一つが、茶園用の「防霜ファン」だ。通常、年4回の茶の収穫のうち、最も高級とされる4月下旬〜5月中旬に収穫される一番茶には、春の遅霜で新芽が凍り、枯れてしまうという、茶生産者の長年の悩みがあった。
そこで同社が考えたのは、ファンによって地上7、8メートルにある暖かい空気を吹き降ろすことで霜の発生を抑える「防霜ファンシステム」であった。これまで根本的な解決が不可能と思われてきた霜害を、「たかが“扇風機”」で防ぐという夢のような話を疑問視する声は多かったが、その効果は一目瞭然。「フルタの防霜ファン」の名前は瞬く間に広まった。
さらに、設置場所の傾きやその広さ、気温推移や風向き等に応じた最適なシステムを提案するノウハウを販売店に徹底指導することにより、確固とした信頼を獲得。今でも60%以上のシェアを誇るトップ企業だ。
顔の見える業務活動の徹底
同社は、このような「風の技術」と「豊富なノウハウ」を武器に、一般産業用から農業、防霜、水産、畜産、たばこ用と幅広い業界に進出している。「ビックカンパニーよりもスモールエンタープライズを目指す」という方針のもと、あくまでもニッチなマーケットを重視し、いくつもの業界でシェアナンバーワンを実現している。
また同社は、顧客のニーズをスピーディーかつ的確に製品に反映するため、参入業界の各主要産地に拠点をかまえており、例えば、防霜ファンの生産拠点は静岡県、海苔乾燥機の拠点は佐賀県、そしてハウス用の暖房器具は施設園芸の盛んな愛知県に置くなど、「顔の見える業務活動」を徹底。フルタ電機は、顧客とともに汗をかき、新しい提案を行ないながら、これからもライバルよりも常に一歩前に出たモノづくりを行っていく。
会社概要
※データ・内容は2007年5月現在のものです。