2003年度顕彰企業のご紹介モノづくりブランドNAGOYA

「どんなに難しい素材でもキッチリ加工」
顧客のニーズに必ず応える研削専用機メーカー

株式会社光機械製作所

当社は50年以上にわたって研削にこだわってきました。
お客様からの技術的な依頼は断ったことがありません。

職人の技術・ノウハウを専用機に『沖津藻(おきつも)』は本社所在地である名張の枕詞。

光機械の専用機は、ほとんどが一品生産であるため、受注1台ごとに高度な技術革新に挑戦する毎日である。ユーザーである大手企業の厳しい要求に50年以上にわたって応える中で培われた技術力やノウハウで、「‘光’の機械なら、加工精度も生産性も上がる」といった評判を勝ち取るとともに、「顧客からの技術的な依頼を断ったことがない」という実績を生み出している。

同社が得意とするのは、超硬工具や石英ガラスなど、高硬度・高脆性の難加工素材を最適条件で研削すること。素材の特性を掴み、研削における加工ポイントを見極めた上で、その動きをNCインターフェース技術で高精度に自動化していく。最大8軸を動かす複合研削盤の開発実績をもつなど、高度な要求に応え続けた技術・技能・ノウハウが、光機械の専用機にはたっぷり詰まっている。

モノを「切ること・削ること」で、モノづくりの未来を「つなぐ」

光機械の技術の高さとノウハウの蓄積を象徴する機械として、新製品の「ビジョンスマートセッター100」と「ビット刃研削盤」がある。「ビジョンスマートセッター100」は、画像処理とロボットによりワークの位置決めまでを行うハンドリングシステムで、工場の昼夜完全自動化を実現する。処理精度とスピードは人の目・人の手の感覚とほぼ同等の優れもの。また、「ビット刃研削盤」は、今や高齢技能者のみが可能な刃物の高度加工を8軸の研削盤により実現したものである。

このような機械を設計するには、熟練の職人がもつ独特の「カン」、磨き上げられた感性、感覚、感触のポイント、奥の深い知識やノウハウ、加えて素材の特性を知り尽くしていなければならない。同社の特徴は、工作機械部門と共に超硬・鋼・CBN製切削工具の量産工場を擁していることにある。ここに自ら設計した機械を導入して、徹底した研削・切削の加工評価を行い、社内でのフィードバックを熟成させる。こうして誕生した機械のなかには、いくつかの分野で主要設備としての位置づけを確保しているものも少なくない。独特の体制の中で尖鋭化されてきた固有技術は世の中にない機械を形にしていく。業界初の機械を何台もつくりあげてきた、光機械の存在価値がそこにある。

モノを切る・削る・磨くということは、モノづくりには欠かせない作業であり、特に研磨作業は機械加工での最終精度をつくる工程である。光機械は日本の高度なモノづくりの未来をつなぐ企業の1つであると言えよう。

株式会社光機械製作所 ・製品

会社概要

社名
株式会社光機械製作所
本社所在地
〒514−0112 三重県津市一身田中野8−1
TEL:059−227−5511
FAX:059−227−5514
URL:http://www.hikarikikai.co.jp/
E-mail:hkr-kn@ztv.ne.jp
代表者
西岡 慶子(にしおか けいこ)代表取締役社長
創業
1946年
資本金
4000万円
従業員数
88名
売上高
13億4,700万円(2007年4月期)
事業内容
電解ロール研削盤、超硬切削工具用研削盤(NC両頭研削盤、片面研削盤、NCブラシ加工機、NCチップブレーカー、R研削盤等)
オンリーワンナンバーワン技術、シェア(国内)など
電解ロール研削盤 国内製品シェア60%(シェア順位1位)
超硬切削工具用研削盤
(NC両頭研削盤、片面研削盤、NCブラシ加工機、NCチップブレーカー、R研削盤等で製品シェア50%以上、この製品分野では製品シェア1位)

※データ・内容は2007年5月現在のものです。