2004年度顕彰企業のご紹介モノづくりブランドNAGOYA

「顧客ニーズの先を行く品質、スピード、コストで急成長」

石光工業株式会社

製品を「つくりこむ」力が強みです。
そのための設備投資と人材育成には力は惜しみません。

めざすは精密切削加工分野の創造集団

自動車の吸気装置に組み込まれ、空気の取り入れ口の開き具合を調節する部品「スロットルシャフト」で国内シェア60%以上を誇るナンバーワン企業が石光工業である。用途により外径・全長の異なる約170種類のスロットルシャフトを生産している。
近年、環境に配慮した燃料や高燃焼効率のエンジンなどが開発されるのに伴い多機能・高品質なスロットルシャフトが求められる中で、着実に市場シェアを伸ばしている。

武器は他社に真似のできない精密切削加工技術による製品の「つくりこみ」。 熟練工のノウハウを取り込んだ特注の工作機械で、真円度や同軸度の点で他メーカーの出せない精度の「品質」を実現している。(スロットルシャフトは外径公差6μm、同軸度公差5μmの精度)
また、日頃の徹底した改善活動と原価低減活動により、顧客ニーズの一歩も二歩も先を行く「スピード(短納期)」「コスト」を提案できる体制を整えている。
人材育成では、職能と仕事の内容に応じた独自の教育カリキュラムと、社員一人ひとりの目標管理制度を組み合わせ計画的に取り組んでいる。’07年4月からは工場の一部を石光学園として研修室、実習設備を整備して開校した。
新入社員をはじめ既存社員のスキル向上を目指し計画的に加工理論、技能継承そしてモラール向上の場とし総合的なトレーニングセンターとして人材の育成に力を入れるなど会社全体で能力向上にチャレンジしている。
こうした姿勢が顧客に評価され、新製品の試作製作の仕事も舞い込んでいる。オンリーワン技術で顧客を開拓していく、精密切削加工分野の創造集団が石光工業のめざす姿だ。

世界市場への飛躍

世界的に自動車産業が成長を続ける中、石光工業の活躍の場も世界に広がっている。 国内自動車部品メーカーの海外進出にあわせる形で’02年度にチェコに工場を建設しているが、海外生産拠点としても軌道に乗ってきた。 ’03年には北米に納入を開始し、’09年度以降は、同地北米に新工場建設の動きも見せている。 海外自動車メーカーも取引先として名を連ねる。

現在の経営戦略として工場再編を進める中で主力製品であるシャフトについて「グローバル25」を推進中。 三重工場(シャフト生産日本一)の整備が完了する中で’09年度には年間売り上げ60億体制を整備し、国内シェア75%、世界シェア25%以上を目指すべく全社一丸となって取り組んでいる。

石光工業株式会社・製品

会社概要

社名
石光工業株式会社
本社所在地
〒490−1111 愛知県海部郡甚目寺町大字甚目寺字山王35番地
TEL:052−444−2210
FAX:052−444−2241
URL:http://www.ishi-mitsu.co.jp/
E-mail:ishimitsu@ishi-mitsu.co.jp
代表者
石原 政則(いしはら まさのり)代表取締役社長
創業
1953年
資本金
1000万円
従業員数
258名(2007年5月現在)
海外拠点
チェコ
売上高
46億円(2006年度)
事業内容
各種自動車の機能・安全制御機器に内蔵される精密切削加工部品の製造販売。
主力製品:スロットル用シャフト
オンリーワンナンバーワン技術、シェア(国内)など
「シャフト」国内シェア60%(シェア順位 1位)
ISO
ISO14001:2004年版改訂(2006年)稲沢工場
ISO9001:2000年版認証取得(2002年)全工場
グループ企業
石原サービス(有)

※データ・内容は2007年5月現在のものです。