自動車や各種産業機械用防振ゴム、電子機器、建築資材など、多種多様なところでゴム製品は用いられているが、三友工業はそれらゴム製品を生産する「ゴム射出成形機」の国内トップメーカー。

省エネルギー、省スペース、簡単操作、高生産性といった機械の性能はもちろん、オペレータの疲労緩和、金型の取り付けをワンタッチにする仕組みなど、前後の製造ラインを含めた自動化システムの提案力、さらにアフターサービスという、顧客本位の経営姿勢でトップを走る。
取引先である国内自動車メーカー、自動車部品メーカーの海外進出に伴い、アメリカとタイに販売・サービス拠点を持ち、05 年には中国、06 年にはアメリカの第二拠点を設立予定。海外生産も視野に入れるなど、目指すは世界一のゴム射出成形機メーカーだ。

次世代機として、油圧に比べ射出圧、射出スピードの制御性に優れ、精密成形に適しているゴム油圧・電動ハイブリッド射出成形機を開発。そのほかにもゴムメーカーや樹脂用射出成形機メーカーとも共同研究を進め、独自の製品作りに挑戦している。

主力であるゴム射出成形機以外にも、環境（蓄糞・生ゴミ発酵装置、消音・防音装置）、自動化（自動車製造ライン関連設備、産業用ロボット、鶏卵自動販売機、魚の自動切身機）、エネルギー（ディーゼル発電機、マイクロガスタービン発電機）と多種多様な製品を手掛け、設計、開発、製作、据付までを一貫して行っている。

これらを実現しているのは、創業以来“機電一体”を掲げ、幅広い分野で製品を世に問いながら積み重ねてきた高度な技術とノウハウ。一見関係のなさそうな製品同士にも、積み重ねてきたノウハウが共有されている。
極限の精度が求められる航空機産業の構造組立及び誘導ワイヤーハーネスを請け負っていることも、三友工業の技術力の高さの一端を示している。