「職人技を生かす」畳製造機が伝統を支える
東海機器工業株式会社
日本の風土と長い歴史に育まれた「畳」。
日本人の礼儀作法のルーツともいわれる和室に欠かせない「畳」。
日本が誇る「畳文化」を技術で支えていくのが私たちの使命です。
「職人技を生かす」畳製造機が伝統を支える
東海機器工業株式会社
日本の風土と長い歴史に育まれた「畳」。
日本人の礼儀作法のルーツともいわれる和室に欠かせない「畳」。
日本が誇る「畳文化」を技術で支えていくのが私たちの使命です。
畳店の減少をビジネスチャンスに
家内制手工業の形態を取ってきた畳店は、畳職人の不足などから、省力化・省人化を迫られた。東海機器工業は、「畳職人の技術を全自動の畳製造機械に置き換える」ことを畳店に提案し、畳製造機のトップメーカーの地位を築いた。
畳職人は、物差しを使い1厘(0.3mm)単位で寸法を計るほか、「甘め(=小さく)」「強め(=大きく)」といった感覚に基づいた独特の微調整を行う。東海機器工業は職人のカンとコンピュータ制御の融合を実現した。
販売後も“安全と安心を買っていただく”をモットーにメンテナンス・フォローに注力し、「機械で作った畳」を認めない職人もいた中、「畳機械は東海機器工業」との評価を獲得していった。
「健康畳店会」で、新たな市場を創出
近年、洋風家屋の普及などにより畳の需要は減少している。「機械を売る方と買う方」という従来の畳店との関係を、「共に畳業界を盛り上げるビジネスパートナー」へと捉え直し、全国ネットワーク「健康畳店会」(会員数約900店)を結成。畳との付き合いが薄い顧客層へのPR活動や、「畳店活性化セミナー」を通じて、住環境コーディネーターの育成、ISO認証取得などを支援し、畳を 通じた安全で快適な空間づくりを提案する。
畳表にデニム生地を使い和風の部屋を洋風に一変させる「デニム畳」、医療・福祉現場で汚れても気軽に「洗える畳」などは、健康畳店会の活動の中から生まれた製品だ。
大学との共同研究では、シックハウス症候群の原因となっているVOC(揮発性有機化合物)を畳が吸着し、室内の空気を浄化することを確認するなど、新製品開発に意欲的である。藁を乾燥させる技術は、フトン、ベッド、車椅子など施設・病院の消毒乾燥機やインスタント食品の具材野菜乾燥機へと進化・発展を遂げている。
会社概要
※データ・内容は2007年5月現在のものです。