「命の尊さを考える企業」
株式会社東海メディカルプロダクツ
わが社は、真に病気で苦しむ人々のQUALITY OF LIFEの豊かさに貢献する新しい技術を開発してまいります。
「命の尊さを考える企業」
株式会社東海メディカルプロダクツ
わが社は、真に病気で苦しむ人々のQUALITY OF LIFEの豊かさに貢献する新しい技術を開発してまいります。
「何としても娘を救いたい。」
ビニール加工会社を営んでいた筒井夫婦は、娘の心臓病という難問に直面し、医学会に入会したり、専門書を読んだり一心に勉強を始めた。その中で、カテーテルなどの器具の改良が必要だと痛感し、工場の片隅で夫婦による研究が始まったのである。
そのころ、外国製のIABP(※1)バルーンカテーテルは、日本人の体格にはサイズが合わず、度々合併症やバルーン破裂といった事故が起きるなどの問題があった。
1981年、筒井氏は東海メディカルプロダクツを設立し、持ち前のプラスチック成形技術と、研究成果とを結びつけ、日本人の体格にあったIABPバルーンカテーテルを国内で初めて開発した。筒井社長は「当時は人工心臓にもチャレンジしたが実用化には至らなかった。しかし、その研究が、このカテーテルを生み出す原動力になった。」と語る。
開発したバルーンカテーテルは、バルーン先端部位の最適な構造・材質を見つけ出し、血管挿入性を向上させるとともに、全体の材質・デザインを大きく改良し、優れた機能性と強度の向上を実現した。このため、血管内でバルーンが破裂する「ラプチャートラブル」の発生率の低さ(0.025%)と、日本人の体格に合わせた品揃えにより、従来適用できなかった動脈硬化が進行した重篤な症状の患者や、小児の心疾患患者にも適用が可能となった。
新たなバルーンカテーテルを目指して
現在の東海メディカルプロダクツの主力製品〔IABPバルーンカテーテル、PTCA(※2)バルーンカテーテル〕は循環器、特に心臓をメインとしているが、第三の製品であるPTA(※3)バルーンカテーテルは、全身動静脈の閉塞性疾患が対象となっている。特に人工透析治療を行う患者の閉塞性疾患治療に使われ、これにより同社の事業領域が透析分野に広がった。それだけではなく薬剤投与機能の有したPTCAバルーンカテーテルや、がん治療等に使われるマイクロカテーテル、脳の
領域等にも有効な脳カテーテル等の開発を積極的に行っている。
「一人でも多くの生命を救いたい。」そのために、同社の開発は今も続けられている。
※1 大動脈バルーンパンピング法:心筋梗塞時等に、心臓の働きを助ける方法
※2 経皮的冠動脈形成術:詰まった血管(冠動脈)を治療する方法
※3 経皮的血管形成術:詰まった血管(冠動脈以外)を治療する方法
会社概要
※データ・内容は2007年5月現在のものです。