2002年度顕彰企業のご紹介モノづくりブランドNAGOYA

レンズ開発に懸けるプライドが、いまブランドを熟成する

東海光学株式会社

「世界有数のレンズ専門メーカーになる」 それが私たちの目標です。
2千色に及ぶレンズの“色”も、素材開発から販売までの一貫体制も、オンリーワンへの執念が支えています。

「一枚のレンズですべてを表現する」

人体がアウトソーシングしたパーツ=眼鏡レンズ。単なる視力の矯正のほかにプロスポーツ選手やアスリートが用いるスポーツビジョンから、医療用眼鏡レンズ、ファッション性の高い製品など多種多様だ。眼鏡をかけることから得られる癒し、幸せ、リラックスなど精神的な効用もあり、高いレベルのモノづくりが求められる。

東海光学が眼鏡用レンズに込める思いを一言で表わすなら、「一枚のレンズですべてを表現する」。素材開発、設計、表面処理技術、メガネフレームに合わせる加工技術の開発まで一貫してこだわり、「自社で研究開発したものを製造し、独自のネットワークを使って世界中に販売している中小企業」としてレンズ業界ではオンリーワンの存在である。

磨きぬかれた技能とたゆまぬ研究開発

眼鏡レンズ専門メーカーとしての強みが最も強く発揮されるのが、「彩色に代表される特注品レンズ」だ。TOS(TOKAIオーダーメードサービス)と呼ばれる“匠”の商品作りは、手作りの技で個々のお客様に対応する。ユーザーから指定される“色”は、何と2千色。注文通りに納品するための染色作業は技能者の目と経験が頼り。まさに現代の職人技といえる。

将来の多目的な用途が期待される新分野の研究開発も熱心だ。映像・情報通信分野での応用が期待される「光学薄膜事業」の足がかりは、チャレンジ精神旺盛な社員のアイデアによるものだ。その意欲が世界最高屈折率(nd1.76)プラスチックレンズ「ベルーナZX−AS」、業界初の脳科学をレンズ設計に取入れた「ベルーナレゾナス」、赤外線透過用窓材をカラー化した「カラーIRウインドウ」など高水準の製品を生み出した。

世界市場では、プラスチック製高屈折素材の需要が急増している。このレンズの製造技術は世界中で日本がトップであり、1995年に東海光学はベルギーに資本参加した販売会社を設立、EU圏での販売を順調に拡大している。

東海光学株式会社・製品

会社概要

社名
東海光学株式会社
本社所在地
〒444−2192 岡崎市恵田町字下田5−26
TEL:0564−27−3000
FAX:0564−27−3003
URL:http://www.tokaiopt.co.jp
代表者
古澤 宏和(ふるざわ ひろかず)代表取締役社長
創業
1939年
資本金
1億円
従業員数
435名
海外拠点
ベルギー
売上高
93億6,400万円(2009年9月期)
事業内容
眼鏡レンズの製造販売及び光学薄膜加工
オンリーワンナンバーワン技術、シェア(国内)
眼鏡レンズ(15%、4位)
ISO
ISO9002認証取得(1996年)
ISO9001、ISO14001認証取得(2000年)

※データ・内容は2007年5月現在のものです。