2002年度顕彰企業のご紹介モノづくりブランドNAGOYA

「独創的な粉体技術で粉体産業をトータルコーディネート」

ツカサ工業株式会社

“4S(整理 整頓 清掃 清潔)が徹底された工場環境”で 匠の原点を培われた熟練技能士たちによる 「卓越した製造技術」と、機器開発からプラント設計施工に至る「トータルコーディネートのノウハウ」で躍進中。

粉体テクノロジーから未来産業へ・・・

     次世代の先端技術を支える独創技術者集団

ツカサ工業は、半世紀以上にわたり“粉体機器”の開発・製造をしているわが国でも数少ない企業である。“粉体”は食品、化学、環境・エネルギー、電子、情報通信に至る、あらゆる産業に幅広く関わっている。粉体は細かくすればするほど、微粒子化前とは異なる未知の電磁気的、光化学的性質等が出現し、高機能な新素材の開発が可能となる。最先端のロケット技術や原子力発電、水素燃料自動車もすべて“粉体技術”の関連分野なのだ。

ツカサ工業は、そうした原料・素材から最終製品までの粉砕、分級、乾燥、混合、計量、さらには輸送、供給、排出、貯槽、集塵等の粉体機器の総合メーカーとしてオリジナリティーにあふれた独自製品をフレキシブルかつスピーディに生み出している。

作業者から誇り高き“匠”へ・・・

     先端技術に不可欠な卓越した熟練技能者集団

ツカサ工業の初代社長は、戦前、川崎航空機製作所にて、当時不可能とされていた溶接法の発明実用化に成功し、航空機の機体やエンジンの製造開発に新機軸を拓いた技術者であった。この航空機製造技術を基礎とした非鉄金属の溶接・精密鈑金加工の技能と開発力が今日の繁栄の礎である。

同社の特徴として、数多くの特許とともに、この優れた技能の伝承がある。「モノづくりの基礎は人づくりにある」とし、創業以来、人材育成に積極的に努め、技能・技術者集団としての企業体質を確立してきた。現在、社員の多くが優秀・複合・1級技能士等の資格を取得しているのがその証左である。

最先端のハイテクを形にするのは、優れた技術と手作業でミクロン単位の精度でモノを造る、磨き抜かれた巧みな技をもつ熟練技能者たちである。相次ぐ先端技術の研究開発の成果も、それを実用化するこの「モノづくり力」が支えてきたのである。ツカサ工業は、このように幅広い社会ニーズを先取りした“粉体技術”と妥協を許さない“製造技能”により、未来の産業や社会の発展にその役割を担う企業として期待されている。

ツカサ工業株式会社・製品

会社概要

社名
ツカサ工業株式会社
本社所在地
〒475−8550 半田市中午町178
TEL:0569−22−3111
FAX:0569−21−0101
URL:www.tsukasa-ind.co.jp
E-mail:general@tsukasa-ind.co.jp
代表者
加藤 文雄(かとう ふみお)代表取締役社長
創業
1946年
資本金
5000万円
従業員数
125名
海外拠点
中国(上海市)
売上高
36億円(2007年3月期)
事業内容
食品、薬品、化学品等の粉体プラントエンジニアリング及び粉砕・分級・乾燥・
混合・計量・供給・排出・輸送・貯槽、集塵等の粉体機器製造販売
オンリーワンナンバーワン技術、シェア(国内)
AIB(食品安全衛生基準)対応粉体機器、粉体プラントシェア60%(国内1位)
グループ企業
ツカサ商事株式会社、ツカサインターナショナル株式会社

※データ・内容は2007年5月現在のものです。