「洗う」と言う行為は、私達の生活はもとより、製造の現場においても必要不可欠なものだ。ことに、工業用部品の洗浄となると、製品の精度を大きく左右するだけに、非常にデリケートな作業が要求される。しかも素材の特徴は多種多様、汚れの種類もハンパではない。さらに、安全性はもちろん、経済的であることも重要だ。

ユケン工業は、このような工業用部品の洗浄剤をはじめ、めっき受託加工を行う専門メーカー。めっきプロセスの前処理用洗浄剤と後処理にあたるめっき光沢剤で全国でトップシェアを誇る正に表面処理のリーディングカンパニーだ。

ユケン工業で生産される洗浄剤は、主力製品であるめっきプロセスの前処理剤「パクナ」だけでもなんと２００種類以上。多様な顧客ニーズを常に把握し、どんな要望にも応える。洗浄装置・排水処理方法など、技術指導を含めたトータルシステムも提案しており、顧客の生産ラインを安定稼動させるノウハウはどこにも負けない。

「全社的品質保証」をめざし、めっき技能士の資格を社員の３分の１が取得。社員の２０％以上が研究開発を担当し、売上の１０％以上を投入する。名実ともに「創造的な専門技能集団」だ。

また、ユケン工業は、企業経営のポリシーに限りない「環境」への配慮を掲げ、未だ限界の見えない表面処理による機能の広がりと可能性を、地球環境保全の視点で追求し続ける。安全な表面処理剤をめざし、めっき光沢剤では、有害な鉛を無くした「錫−銅はんだめっきプロセス」や「酸性亜鉛めっき光沢剤」を開発した。さらに、リサイクル可能な処理剤や、バイオ技術を利用した新技術の開発などにも取り組んでいる。